病院収入シミュレーション

病院収入シミュレーションの必要性

最近は看護師給与が上昇し、転職も多いため、7対1などの基準を満たすための看護師数を確保することが大変難しくなっています。

入院基本料は7対1の場合が一番高くなります。想定される経費などを差し引き利益をシミュレーションしてみますと、7対1が最も利益率が高くなるように設計されているような結果がでます。

そこで、現在の看護師数を前提とした場合に、看護体制を7対1にして、ベッドあたりの基本料を上昇さようと試みることになりますが、そうしますと在院日数が19日以下にならないといけない縛りが生じますので、この場合の必要な入退院数を算定し、これを病院としてクリアーできるかが、7対1をとりえるかの判断基準のひとつとなります。(試算方法は速見表を使うと便利です)

かりにクリアーできそうになければ、いっそうのこと、15対1まで看護体制をおとして、在院日数を延ばすほうが、現状の入退院数のもとでは収入を増加させることができそうです。

この思考過程を数値でシミュレーションしてみます。

病院収入の考え方

病院収入を構成する要因はいろいろありますが、ここでは、平均在院日数、や入退院数、施設基準の関係だけに絞って考えてみます。

病院収入 = 稼働ベッド × 入院基本料

ですが、

稼働ベッドは 在院日数と入退院数の関数、入院基本料は看護体制(すなわち看護師数)の関数です。(在院日数も、看護体制とも関係していますが、いったん無視します)

病院収入 = 稼働ベッド(在院日数、入退院数) × 入院基本料(看護体制)

この式に数値をあてはめてグラフ化してみます。