病院収入の考え方(おさらい)
病院収入を構成する要因はいろいろありますが、ここでは、平均在院日数、や入退院数、施設基準の関係だけに絞って考えてみます。
病院収入 = 稼働ベッド × 入院基本料
と簡略化します。これは前のブログで説明した部分ですね。
病院収入の数値例
入退院数、在院日数、必要看護師、のそれぞれにおいての病院収入の表です。
まず、入退院数が 4人/日 のケースを計算しています。
病院収入をグラフにしてみた
数値ではわかりにくいので、全体を捉えるためにグラフにしてみました。
入退院数が 4人/日 のケース
横軸が 在院日数 縦軸が 入院基本料の合計 です。
同様に 入他員数が 10名 の場合
同じく 入退院が 20人 の場合
病院収入 と 看護体制のグラフからの所見
入退院数が 同一の場合 看護体制を変化させても、基本的には 7対1 の場合が 収入は多くなるようになっています。
費用の発生具合によっては、10対1 13対1 に看護体制を落として、在院日数を延ばし、稼働病床を増やしたほうがいい場合もあるかもしれません。
一方、15対1では、 在院日数が 30日を越えるあたりから、7対1の収入を超えてきますので、病床数に余裕があるところは、こちらの選択もありえます。
病院収入の検討に際する考慮要件
実際に 運営の現場では、 病床数 の制約、 看護師数の制約 も検討しないといけません。
たとえば、看護師数 を 一定とした場合のシミュレーションも必要と思われます。
(追加)
看護師数を一定としたシミュレーションを追加しました。