病院収入シミュレーション(数値)

病院収入の考え方

病院収入を構成する要因はいろいろありますが、ここでは、平均在院日数、や入退院数、施設基準の関係だけに絞って考えてみます。

病院収入 = 稼働ベッド × 入院基本料

と簡略化します。これは前のブログで説明した部分ですね。

病院収入の数値例

入退院数、在院日数、必要看護師、のそれぞれにおいての病院収入の表です。

病院収入

まず、入退院数が 4人/日 のケースを計算しています。

稼働病床数は 在院日数から、ざっくりですが計算されます。計算式については、在院日数の計算のブログを参照ください。早見表も作成しています。

また、看護体制によって、入院基本料もことなりました。看護体制ごとの入院基本料についてのブログをご参照ください。

収入という欄は、病院収入を計算しています。単位は百万円、一月を30日で計算しています。

たとえば、在院日数21日の場合、 10対1では、42ベッドの稼働が可能で、17百万円の入院基本料となります。 このときの必要看護師数は4名 となります。(最低限 常時4名が必要ということで、夜勤、勤務時間、有給消化を考えると、実際に必要な看護師の人数を検討できます)。

病院収入の分析

確認してほしい点は、10対1で21日稼働させたばあいと、13対1で稼働させた場合では、同じ看護師人数の4名ですが、収入面では10対1で24日まで伸ばしても、収入は増加しないということです。

実際には、より細かい分析が必要となりますが、7対1で 在院日数 19日にて稼働させるよりも、15対1で35日以上稼働させるほうが 少なくとも収入面では多くなります。

当然必要な看護師の人員数も多くなりますが、7対1ですと、実際にはより看護体制の求める人員以上の看護師が必要になることも考えられるので、必ずしも7対1のほうが 利益の面においても有利とは判断できないと思われます。

4月2日 グラフを追加しました。