平均在院日数と稼働率の早見表

平均在院日数

平均在院日数の求め方の式は

平均在院日数 =

その期間の在院患者延べ数 ÷ ( (期間の新入院患者数+期間の退院患者数)÷2 )

として計算されました。

この計算式は、単に平均在院日数を求める使い方のみではありませんでした。

こちらのブログで説明していますが、簡単におさらいしますと

①病床が50床ある場合、一般病棟 7対1で稼働させたいので、 在院日数を19日以内で運用したい場合、何人を退院させればいいのか

②病床が50床ある場合、稼働率を80%に上げるには、何人の入院患者が必要なのか

③病床が100床ある場合、稼働率を80%に上げるには、一般病棟で可能なのか、療養病棟にしないと運営できないのではないのか

 

といった、課題に一定の解決策を示すことができました。この計算式は頻繁に利用します。似たような計算ばかりなので、早見表を作成すると便利です。

早見表

 

縦軸は 入院患者と退院患者の合計

横軸は 在院日数

クロスしたところの数字は 稼働病床数 です。

たとえば、入退院が6人(例えば、入院3人、退院3人だった場合) 19日稼働だと 57床 ということになります。

よって、先ほどの課題 ①は50床を19日で運用したいわけですから、入退院は5名 例えば、入院2人、退院3人程度あれば、概ねOKということです。

②50床の80%で40床ですから、20日だと4名、それ以上の在院日数でよければ、4名以下でも稼働可能ということになります。

③100床で80%というと 80床ですから、一般病棟でいくと、8名の入退院が必要となります。在院日数を24日までのばすということなら、6~7名でよいということになりますね。病院の集客力によって、8名は無理なので、在院日数を延ばさなければならない、といった判断が可能となります。

病院収入の最適化は

入退院の患者数、というか、これは、入院患者を集める力ですね、これで、病床の稼働率をある程度コントロール可能となります。

これに別途単価をかけると、一応の病院収入は計算できますが、この別途単価、看護体制により異なってきますので、この看護体制を維持できるか、という別の問題も出てきます。

この問題については、別のブログで検討します。

 

4月2日

病院収入のシミュレーション追加しました。